読みきり・短編小説

君と桜(S×N)

春が来た。 河川敷では緑が生い茂り、花が咲く。 そんな中で一際目立つ、あの花。 今年の春を飾り、花が咲き誇る昼下がり。俺はいつもその桜の木の下で読書をする。 すると、毎回あの人が来るんだ。 俺を迎えに。 「翔さぁーん」 ほら来た。 「翔さん。迎え…